女性の儀礼

作者は中央砂漠におけるアクリル絵の具での絵画制作活動において、いち早く絵筆を握った女性画家の一人である。

すでに他界しているが、現役の時には高齢とは思えぬパワフルで力強い筆づかい、またそこに込められるエネルギー性の高さは誰もが圧倒され、オーストラリア国内の国立、州立美術館はもとより国外ではオランダ・パリの美術館に所蔵をされている実力派の作家だ。

個展では過去3回、グループ展ではオーストラリア国内で計91回に出展されているほど大きな注目を集めているほど。

作品中央の同心円は水が溜まる岩場を表し(そこは作者の部族にとっては聖地として敬われている)女性たちがウィメンズ・ビジネスと言われる神聖な儀礼を執り行う場所でもある。

コレクション:
オーストラリア国立美術館
ビクトリア州立美術館
ニューサウスウェールズ州立美術館
サウスオーストラリア州立美術館