聖地 ウワルキ Uwalki

ミチェリ・ナパルラ

作者ミチェリは1945年ごろオーストラリア中央砂漠ハースト・ブラフで生まれ、著名画家でもある彼女の母親、チュンカイヤ・ナパチャリより父親のドリーミング(アボリジニの独特な思想・世界観を表す言葉で神話として現在も語られる天地創造の起源、または精霊の行為やアボリジニ社会の規範などを意味するもの)を学ぶ。

中央の模様は作者がヤリの制作に使われるある特定の樹木を描いておりその両側はそれらの樹木が自生している父の聖地、“ウワルキ”を表している。

西洋美術とはほぼ無縁な環境で生まれ育った作者が描く斬新でポップな画風はまさに現代アートとして評価され、オーストラリア国内外では多くのファンを唸らせる。

2019年、老衰のため永眠。