愛と涙の東京物語(1)

ものごころがついてから人前で号泣したのなんて一体いつ以来のことだろう。おまけに鼻水までたらしてだ。人のあったかさがこれほど心に染み入るだなんて…。私も歳を取ったもんだなぁ。 東京表参道でのアボリジナルアート展覧会に向けて […]

アボリジニのおばちゃん達、東京へ

今月号のこの記事を皆様にご覧いただいている頃、恐らく私は日本でアボリジニのおばちゃんたちと東京見物をしていると思われる。そう、今回は2週間にわたって東京表参道のギャラリーで開催するアボリジナルアート展に向けての来日なので […]

21世紀のアボリジニ

先日、こんな体験をした。ある食料品店に買い物に行ったときのことだ。そこの店主とはまあ、行けばいつもひと言ふた言世間話程度の言葉を交わすことはある。彼には私が普段どんな仕事をしているのかは以前話したことがあった。 そこで決 […]

アボリジニあれこれ

早いもので私もこの連載を始めてからもうかれこれ2年以上の月日が経つ。こんな飽きっぽい私がなぜこんなに長く続けられているのか・・・疑問でしょう。きっと原稿料をわんさかもらっているに違いないと勝手に想像をしていてくれたまえ。 […]

アボリジニ村珍道滞在記 後編

さて、今月は「アボリジニ村珍道滞在記4日間」の後編であるが実はまず何からいったい書こうかとあれこれ頭を悩ますほどイベントが盛りだくさんの毎日であった。ここではそのほんの一部しかご紹介できないのが誠に残念である。 ご存知の […]

アボリジニ村珍道滞在記 前編

未知なる不安をいっぱいに抱えて初めてオーストラリア中央砂漠のアボリジニ居住区に足を運んでからもうかれこれ6年の月日が経つ。当初友人でもある歴史学者に懇願し、彼の妹として(・・・年上の私が妹だなんていうのは何とも図々しい話 […]

小豆島物語・バーバラとの日本滞在記《後編》"バーバラとのケンカ"

他人と「ケンカ」をほとんどしたことがないこの私が「ケンカ」をした。その相手はアボリジニの女性画家、バーバラであった。場所は白亜のリゾート地・小豆島。2002年8月のことである。オーストラリア・エアーズロックとの姉妹リゾー […]

小豆島物語・バーバラとの日本滞在記《前編》

瀬戸内海では淡路島に次いで面積が広い小豆島(しょうどしま)。そこは温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、四季折々の彩りや雄大な渓谷をリゾート気分で満喫できる見所いっぱいの観光スポットとガイドブックに書かれてあった。その小豆島が […]

インターネット元年

2000年に6年間勤務をした画廊を辞めてからおよそ一年間、じいいいいーーと自宅でおとなしくコツコツとアボリジナルアート展覧会カタログの翻訳作業をしていたことは確か先月号で話をした記憶がある。その一年間の潜伏期間(・・・と […]

日本巡回展 終了

お、終わった。とうとう終わってしまった。2001年4月から開催した、私の最も大きなゴールであった日本での初めてのアボリジナルアート展覧会。北海道旭川・栃木県宇都宮・福島県いわき・そして山口県下関と、この一年に日本を巡回し […]

アボリジナルアートQ&A

今回は、頂いたお便りやよく聞かれる質問にお答えいたします。皆さんもアボリジナルアートに関してお知りになりたいことがあれば、お気軽にご質問ください。 一番尊敬しているアーティストは誰ですか? うーーん。たくさんいますから難 […]

愛しのチビッコギャング達

私がこんなにも、まるで一種の病気でもあるかのようにオーストラリアの中央砂漠に心惹かれて何度も何度もアボリジニ居住区へ足を運ぶのは何も私のアイドルたち、アボリジニのアーティストに逢うためだけではない。実はここでいつも大きな […]

私のアイドル達

時間とお金に余裕のない私の砂漠への旅、それは勢い。アボリジニ居住区への訪問はまるでいつも早食い競争のような旅になる。今年も正月早々、実行した。 旅の目的は砂漠に住む「裸足のアボリジニアーティスト」たちへのアプローチ。私に […]

画廊の仕組み

はじめて、その不思議なアボリジニの絵画を観たときの記憶。当時、日本語教師として渡豪していた私は帰国をちょうど3週間後に控えていた。それは今まで見たことがない絵で、見たことがない画面の構成で、見たことのない色使いだった。も […]

アボリジ二女性画家バーバラ・ウィア初の日本滞在記・愛と涙の2週間(後編)

アボリジ二の女性画家、バーバラとの日本滞在2週間。滞在も後半に入ってくるとお互い疲れも出てくる。慣れない環境と食事、チンプンカンプンの言語にバーバラの機嫌が日に日に悪くなっていくのをひしひしと感じた。ただ、始終朝から晩ま […]

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