アボリジ二の楽器「ディジュリドゥ」ってご存知ですか?・・・と自分で言っておきながら実はわたしもこの楽器については専門的な知識はまるでない。しかし自宅に3本も置いてあるので必ず我が家の来客には「何、これ?」って聞かれるのでよーし、待ってましたとばかりにカッコつけマンの私は演奏してみる。吹いているうちにみるみると顔が真っ赤になってきて、おまけにおでこには血管もくっきりと浮かび上がる。音色の素晴らしさに感動するのかそれとも私のおでこににじみ出た血管に感動するのか来客は、「えー、貸して貸して。わたしにも次やらせてぇー」と鼻の穴を大きく膨らませて私からディジュリドゥを奪い取り、早速試してみるがさっぱりと音は出ず。

そうなんです。このディジュリドゥをそう簡単に吹かれてしまっては困るのです。なんといってもこの楽器、何万年も前からアボリジニたちが大事な儀礼の時に演奏をしていた歴史上もっとも古い楽器であるのですから。しかも、演奏方法にはそれなりのテクニックを必要とするのですから。

ディジュリドゥの材質はユーカリの木がほとんどで、シロアリが中をそれはそれは何年もかけてきれいに食べて空洞にしたものを使って作っているのです。決してアボリジニがドリルで穴を開けているわけではありません。ですからこの楽器は人の手がまったく加わっていない自然にできたものなのです。自然のものですから、もちろん「ド・レ・ミ」の音階はなく自分の呼吸法で様々に音色をアレンジ可能。「基本はブルルルル」

はじめはどうやっても音が出ず、「・・・なんだやっぱりただの木の筒かあ・・」と、いとも簡単にギブアップ。それでもまだちょっと気になってもう一度トライ。何度となく吹いているうちに、拭き口と唇の振動の微妙なバランスが「ああ、こんな感じね」といった具合にわかってきたらもうこっちのものでしょう。

次は「循環呼吸法というテクニックをお勉強していただかなければなりません。これは、常にずっと音を持続させておくためのテクニックで鼻で息を吸っているときも口からは常に息をブルブルと吐いているという決して理論的には考えてはいけないもので、私はいまだに完熟できず。どうしても不可能だと思い込んでしまっているようです。

一番の上達方法はとことん練習。そしてこれだ!という自分の一本を持つこと。これに限りますね。 まるでディジュリドゥ販売員にでもなった気分でありますがまったくその通りであります。私のこよなく尊敬するベンディゴ在住のディジュリドゥ製作者、グレッグ・マコーミック氏の選りすぐりをこのたび30本限定大放出!

彼は演奏の素晴らしさはもちろん、アーティストとしても活躍しているのでデザイン性は抜群です。お部屋に飾っておけばエスニックなインテリアとしても大活躍すること間違いなしです。ギャラリーでは演奏方法をご紹介したビデオも放映中。さあ、ぜひともあなたのお気に入りの一本を見つけておくんなさい!