アボリジニ居住区の様子
居住区内においては現在はオーストラリア政府がアレンジをした住宅に住んではいますがもともと野外での暮らしを基本としていたアボリジニにとって屋根やドアのあるところが「家」だという認識がない人々も中にはいます。ドアが叩き壊されて焚き火となっていたり、はたまた冷蔵庫の中には靴が入っていたり・・。したがってわざわざ野外に自分たちで簡易住宅を作ってそこで寝泊りする光景もアボリジニ居住区内では珍しくはありません。
「時間」というものに拘束されない解放感はたまりません。私も毎度アボリジニ居住区へ訪れるときにはまずは時計をはずすことからスタート。あるがままに自分の身を置くことの重要性を今更ながらに痛感します。
居住区内で暮らすアボリジニたちはひとつの大きな家族として皆仲良し。いつ、誰が、どこで、何を、誰としたなんてことはあっという間に村中に知れ渡りますからね。プライバシーなんてものはそこには存在はしません。
ドラム缶のような大きな入れ物でぬるく甘い紅茶を一日に何倍もゴクゴク飲む人や狩猟で射止めたカンガルーを『面倒くさい』からと焼かずにそのまま生で食べる人などそれぞれがみんな「あるがまま」に生きています。
学歴社会とか戦争とかここにいるとそれらがまるで無縁に感じられてなりません。